Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

コンシェルジュが選ぶ、夫婦のための映画 【244 CINEMA vol.1】夫婦喧嘩の後に観るべき3本

たまには二人で映画を観たいけど、何を選んだらいいかわからない…。そんな悩める夫婦を助けるため、移動映画館を主宰する「キノ・イグルー」の有坂塁さんが、夫婦をテーマに作品をレコメンド。第1回目の今回は、「夫婦喧嘩の後に観るべき3本」をテーマにお届けします。

有坂さんは、「いろんな夫婦のカタチを知れる映画こそ、二人で観るべき」と話します。もしいま、いつの間にか凝り固まってしまったお互いの考えや状況から夫婦喧嘩が絶えないのなら、夫婦の価値観を広げてくれる作品を選ぶことが大切なのだそう。

「一緒に観終わった後、〝こんな夫婦もいるんだね〟〝こんな夫婦が理想〟などと話してみることで、初めていまの自分たちの距離がわかるのではないでしょうか。だからなるべく、自分たちとは違った状況や価値観の夫婦の物語をセレクトしてみてください」

ちなみにタイトルの数字は、「JT Rethik PROJECT」が実験の結果導き出した夫婦で並んで画面を観る際のベストな距離「244㎜」のこと。では早速、244㎜の距離で観たい3本をご紹介しましょう。

cinema1
©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./ Parallel Films (Maudie) Ltd.

二人で歳を重ねるのも悪くない。

Recommend1 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
カナダの女性画家、モード・ルイスの半生を実写化した作品。無垢で自由な妻と不器用夫が、少しずつですが、自分たちなりの夫婦のあり方を確立していく様は、こんな風に一緒に歳をとりたいと思わせてくれます。また、どんなカタチの夫婦であれ、互いのサポートが大切ということを再認識させられる作品。自分たちなりの理想の夫婦像を、この作品を通して話し合ってみてはいかがでしょう?

監督/アシュリング・ウォルシュ 脚本/シェリー・ホワイト 出演/サリー・ホーキンス、イーサン・ホークなど DVD『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』 116分 ¥3,800円(発売・販売元/松竹)

cinema2
©︎2008 「ぐるりのこと」プロデューサーズ

予想外があるから、夫婦は強くなる。

Recommend2 『ぐるりのこと。』
全てきっちり進めたい妻と、頼りない夫の間に大きな困難が訪れ、10年かけて乗り越えていくお話。互いに幸せをイメージして夫婦になったはずだけど、必ずしも全てがその通りに進むわけではないですよね。予期せぬ困難に直面したとき、夫婦でどういうアクションがとれるのかを真摯に向き合った作品だからこそ、自分のことのように考えさせられます。重たい話ではあるのですが、何があっても二人で乗り越えていくというメッセージも込められ、希望も感じます。

脚本・監督/橋口亮輔 出演/木村多江、リリー・フランキーなど DVD『ぐるりのこと』 140分 ¥3,820(販売元/VAP)

cinema3

たまには出発点に戻ってみる。

Recommend3 『ふたりの5つの分かれ路』
知らない間にズレが生じ始め、それが埋まらない溝となり離婚するひと組の夫婦が主人公。この夫婦の離婚シーンから始まるショッキングな作品ですが、離婚から二人の出会いまでを遡っていくストーリーが反面教師の役割を担ってくれます。どの夫婦も自分たちに置き換えることができるので、夫婦に距離が生まれるきっかけや、溝ができたときに取るべき行動を学べるはず。また、キラキラとしていた自分たちの出会いを思い出すいいきっかけにもなります。

脚本・監督/フランソワ・オゾン 出演/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ステファン・フレイスなど DVD『ふたりの5つの分かれ路』 90分 ¥2,500(販売元/メディアファクトリー)

有坂塁
旅する映画館「キノ・イグルー」代表。東京を拠点に、全国各地のカフェや書店、美術館などで世界各国の映画を上映。マンツーマンのカウンセリングの後、その人に合った映画を教えてくれる活動「あなたのために映画をえらびます」も人気。朝目覚めたときに思いついた映画を紹介する「#ねおきシネマ」も要チェック(@kinoiglu)。キノ・イグルーのイベント情報はこちら@kinoiglu2003

「Rethink 夫婦の時間」プロジェクトは、夫婦で一緒に観るのにぴったりな映画を約500本の映画の中からレコメンドしてくれるWEBサービス『FILM MATCHING』も配信中。こちらもぜひチェックしてみてくださいね!