Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

不倫妻の覆面座談会 なぜ、私たちは婚外恋愛をしてまうのか<後編>

いけないと分かっているのに、気持ちが止められなくなってどんどん踏み込んでしまった不倫妻たち。

前編では、ただときめきたいという気持ちだけではなくて、夫との関係やセックスレス、育児疲れがなど様々な原因が絡んでいることが判明。後編では、3人の主婦たちの、さらなる心の内を語ってもらいました。


-出席者―

遥香さん 33歳 結婚8年目(長女7歳、次男4歳)短大卒業後、テレビ局の受付として働く。その時に出会った、映像カメラマンと結婚。夫は1年のうち、半分は海外出張だというすれ違い夫婦。現在は知人のアパレル会社の事務として時短勤務。少女の面影を残した笑顔が男性ウケしそう。

洋子さん 38歳 結婚10年目(長男9歳、次男8歳、長女5歳)大学でフランス語を学んだのち、1年間、パリに留学。帰国後、美術館の展示のディレクションを行う。商社に勤める夫の要望で、長男の妊娠を機に仕事を辞め、今は専業主婦。エキゾチックな容姿が色っぽい。

愛子さん 41歳 結婚21年目(長男20歳) 名門女子小学、中学、大学卒業。弁護士事務所の秘書を務め、産後は会計事務所でパートをしている。一見、おっとりしたお嬢様に見えるが、話すとハキハキしていて知的な雰囲気が漂う。


むなしさとの闘い

愛子 結局、家庭で埋められない寂しさを埋めるために、婚外恋愛に走るのかも。あとは、女としてこのまま終わるのが嫌という気持ち。
洋子 うん。ありきたりだけど、承認欲求なのかな。子ども3人抱えて、家のことだけやっていて、ふと自分ってなんだろう。っていう気持ちに陥って。でも、まだ私を「女としての私」として求めてくれる場所が欲しかった。
遥香 わかる。私の場合、子どもだけじゃなく夫からも必要とされていて幸せなんだけど、恋愛において「女」として必要とされることで、自分の存在意義を見出しているのかもしれない。
愛子 婚外恋愛って世間ではバッシングもすごいし、何かあっても「自業自得」とか言われることが多いけど、本人は本人で真剣なんですよね。周りに迷惑をかけてることは百も承知。でも、気持ちが理性で止められなくて。
遥香 結婚しても、恋に落ちてしまうことってある。たしかに、それは仕方のないこと。でも、ときどきすごくむなしくなるんだよね。なんだか、彼といても、結局ゴールはないし、夫との仲が改善されているわけではないから。
洋子 そうだよね。私もむなしさとの闘いだよ。幸せなときは本当に幸せなのに、彼と喧嘩すると地獄に落ちた時のような孤独感を感じる。
愛子 私の場合は、ものすごく嫉妬深いから彼の奥さんだけじゃなくて、他にも女がいたらどうしよう、ってすごく不安になっていました。それで鬱っぽくなって、体調を壊したのも別れた原因なの。
遥香 あ、気持ちわかる。私も早く別れてラクになりたいって思うことがある。
洋子 婚外恋愛って、結局、矛盾だらけなんですよね。

家庭が基盤にあること

愛子 ただ、私の場合、夫に恋人のことがバレたしセックスレスだし、色々な問題があるけど、やっぱり夫のことは大事なんです。私がいなかったら、生きていけないんじゃないかな、って思うから離婚はできない。
遥香 そうなんですよね。私も夫がムカついて仕方ないことが多いし、不満は山ほどあるけど、真面目に仕事はしてくれている。それに、子どもにとってはいいパパだから。好きな人がいても、離婚まではしないと思います。
洋子 婚外恋愛するなら、家庭は家庭、恋愛は恋愛で割り切るのが適切な方法なのかもしれないですね。私はそれが出来なくて、恋を止められなくなってしまったけれど。
愛子 それも、生き方のひとつでもあるから他人がどうこうは言えないですよね。
遥香 結婚と恋愛を一緒に考えると、無理が出てくると思うんです。他人同士が一緒に住んで、パートナーになったら恋愛感情はなくなるのは仕方のないこと。そこを不満に思うと、ひずみが出てくる。私がそうなんだけどね(笑)。
愛子 ただ、恋愛とは違う、情愛みたいなものなのかな。夫には別の感情が湧きますね。それが、夫婦なのかもしれない。
洋子 深いですね。なんだか今回お話して、もう一度、夫とのこと、彼とのこと、家族の関係について考えてみようと思いました。
遥香 限りある人生だから、悔いなく生きたいですね。


-今回の座談会を終えて―

「婚外恋愛」というと、単にときめきや快楽を求めているようなイメージがありますが、実際に話を聞いてみると、精神的なつながりを欲しているように感じました。育児疲れ、夫との不和などで、つい他の男性に安らぎを求めてしまうのは、分かる気もするし、完全に妻たちばかりを責めることはできません。ただ、外に目をむけて現実から逃げていても、何も現状は変わらないのが事実。まずは、家庭や夫と向き合って、婚外恋愛に走ってしまう原因を解決するのが大切なのではと思いました。

最後に、言いにくいことまで本音で話してくださった愛子さん、洋子さん、遥香さんに、心からの感謝を。


前編はこちらから