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気になる現場に体当たり取材! 不倫、金銭問題、セックスレスを解決へ!? 離婚カウンセリングに潜入!【前編】

結婚して、1度は「離婚」という言葉が頭をかすめたことがある、という人は少なくないのではないでしょうか。もともと他人同士の夫婦が、同じ屋根の下、円満に暮らしていくのは、想像以上に難しいもの。浮気、金銭問題、性格の不一致…、様々な問題がある中で、「離婚」という選択は、いつも結婚生活と隣り合わせでもあります。

ただ、せっかく一緒になったのだから、一生添い遂げたいという想いもあるし、子供がいれば子供のためにも家族仲良くいたいという願いもある。そこで、“離婚前の駆け込み寺”として、悩める妻、夫の間で話題になっているのが離婚カウンセリング。今回、その内情を編集部Tがじっくり探ってきました。

場所は、銀座にある閑静なマンションの一室。シンプルな家具で統一された、清潔感のあるカウンセリングルームはアットホームな雰囲気。出迎えてくれたのは、優しく穏やかな雰囲気のカウンセラー矢野えりさん。その笑顔で緊張がふわっとほぐれます。

約半数以上が、浮気、不倫の相談。

編集部T 早速ですが、こちらにいらっしゃる年齢層はだいたいどのくらいですか?

矢野さん 30代から40代が多いですね。たまに、20代の方もいらっしゃいます。

編集部T 意外です。「熟年離婚」という言葉もあるように、もう少し年配の方が多いのだと思っていました。

矢野さん 結婚式を挙げて、すぐに来られる方もいます。お見合い結婚して一生添い遂げる、という昔の感覚とは違い、今は自分で選択できる時代ですからね。「結婚してみて何か違った」と思った時点で、ネット検索して相談にいらっしゃいます。

編集部T どんな悩みが一番多いのですか?

矢野さん 半数以上は浮気と不倫の問題です。これも、今は男性側だけでなく女性側も同じくらいの割合ですね。

編集部T そうなんですね! たとえば夫に浮気された妻の場合、どういうアドバイスをされるんですか?

矢野さん 夫が他の女性と関係を持ったことで、妻はとても傷ついていて「許そう」と思っていても、何度も思い出してしまうんです。ただ、過去はもう変えられない。離婚をしないと決めたなら、旦那さまとの楽しい出来事をたくさん作って、いい思い出で上書きするように勧めています。そうすると、嫌なことを思い出すことも少なくなっていくんです。

編集部T 夫が浮気したからといって、夫への愛情が急に無くなるわけではないのが難しいところですよね。

矢野さん そうなんです。ただ、話すことで、旦那さまのことをやはり大切に思っている、何としてでもやり直したい、など自分の考えが整理できるので、今後の気持ちの持ちようを決めやすくなりますね。

編集部T ちなみに、女性側の浮気はどんな相談なのですか?

矢野さん 夫に発覚してしまって、離婚を切り出されて来られる方が多いですね。男性の場合、浮気がバレると開きなおることが多いのですが、女性は自分を必要以上に責めてしまいがち。ただ、女性の浮気の場合、夫側が冷たい、コミュニケーションをとってくれなかった、など、原因があることがほとんどです。その気持ちを夫に伝えることが、必要だとお伝えしています。

編集部T 男性は言わなければ分からないので、伝えることは重要ですね。ちなみに、以前と比べても浮気や不倫の相談は増えていますか?

矢野さん 増えていますね。やはり、スマホの普及で異性と連絡が取りやすくなったからということもあります。それから多いのがラインやメールの誤送信。恋人に送るつもりが妻や夫に送ってしまって発覚してしまう場合も。

編集部T そうなると、もう言い逃れできないですからね。これも、現代の悩みならではなのかもしれませんね。

金銭感覚のズレが多大なストレスに。

矢野さん 次に多いのが、金銭問題です。夫が家にお金を入れてくれないという悩みですね。

編集部T これは切実ですね。

矢野さん こういう夫の場合、問題はお金だけではないのが特徴。コミュニケーションをとらなかったり、モラハラなどの要素もあるんです。悩みは一つではなく、二つ重なるとストレスが増すと言われているのですが、夫婦間の問題でも、女性は男性が優しかったり家事をしてくれるなどのケアができていれば、お金のことで騒ぎ立てない。複合的な要素でイライラが募っているんです。

編集部T お金を入れてくれないのも嫌だけど、これ、すごく分かります!

矢野さん 妻が夫をカウンセリングに連れてきて、その場で夫がお金を振り込んだこともありました。

編集部T 二人で来るのは、いい方法ですね! 男性が素直に付いてきてくれるのもすごいですが。

矢野さん やはり、第三者の目から冷静に判断できるので、もし来られるなら二人でいらっしゃるのもお勧めです。それから、金銭問題に関しては、意外と男性側からの相談も多くて。

編集部T どんな相談なのですか?

矢野さん 男性に収入のある方で多い悩みなのですが、奥様が服や装飾品などで異常な額を浪費するということで。この場合、奥様のメンタルの問題が絡んでくることもあるので、一度、心理カウンセリングの受診などもお勧めします。

編集部T 夫の方は、ただの妻の浪費かと思っているかもしれないけれど、それが精神的なものだとしたら対処法が変わってきますね。

矢野さん また、夫の収入が少ないことで妻から罵倒されて、プライドがズタズタになっている方もいます。じつは、妻から夫へのモラハラも多く、こういうケースを見ていると、男性は女性よりさらに傷つきやすいと感じますね。

編集部T お金の価値観の違いに悩む夫婦は、周りにもけっこういます。

矢野さん これは、なかなか変えられないので、相手の価値観をある程度認めることも重要です。たとえば、夫が値段の高い電化製品にこだわるとしたら、「こういうのもいいよね」と受け入れる。最初から否定するのはNGです。

編集部T 私も、つい最初から否定してしまいがちです。

矢野さん 見ていると、夫婦仲がいい人は、相手を尊重している人がほとんどですね。相手の価値観を認めて、否定グセを改めることもポイントです。

不倫問題から金銭問題まで、カウンセリングの実態が知れた前半。カウンセラーの矢野さんの言葉に、ドキリとした方も多いはずです。続く後半は、人になかなか相談できないセックスレス問題についても浮き彫りに。次回もぜひチェックしてください。