Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

その気持ちが動いた瞬間って? 妻たちの赤裸々告白。私たちが浮気をやめた理由。

浮気をしている妻は、ドラマや物語だけの話、なんて思っていませんか? 実は、意外と身近に潜んでいる、なんてことも。とはいえ、浮気事情を調査していると、長年浮気をしていたのに、パタリと浮気をやめて夫一筋になったという妻もいることがわかりました。その気持ちの変化について、2人の妻が告白します。

出席者
木村恵美さん(仮名) 33歳・パート勤務/夫36歳。結婚7年目
田中由美子さん(仮名) 37歳・会社員/夫39歳。結婚5年目。

夫にはないトキメキを求めて…。

編集部 まずは、お二人の浮気遍歴から教えていただけますか?
木村 私は結婚8年目ですが、浮気をしたのは7人ですね。
田中 え! 多いですね!
木村 そうなんです。私の場合、アプローチは自分から。で、相手が振り向いちゃうと飽きちゃうんですよね。基本は半年くらい関係を持ったら、さよならしていました。一番長く関係が続いた人とは、1年半かな。田中さんは?
田中 私は1人ですが、その相手と結構長くて。3年くらいずるずると関係が続いちゃいました。
編集部 浮気に踏み込んでしまったきっかけってありましたか?
木村 実は私、婚約中のときから浮気してたんです(笑)。夫のことは、私の一目惚れで、もうこれ以上の人はいないって本当に思っていて。結婚できるって決まったときもすごく嬉しかった。でも、結婚が決まって気持ちが安心したら、ふとトキメキが欲しくなったんです。
編集部 そんなに好きなのに、夫にはトキメキはなかったんですか?
木村 好きだという気持ちはもちろんありましたよ。でも、付き合うまでの工程の中で味わえるトキメキといえばいいのかな。夫とは4年付き合ってからの婚約だったので、当時はラブラブというよりも、すでに家族のような関係だったんです。
田中 その気持ち、わかります。私も結婚前に3年付き合っていたから、新婚といってもすでに熟年夫婦のような安心感というか。お互いに緊張感がない関係だったんですよね。
木村 そう、その緊張感がドキドキに変わるんですよね。最初の浮気相手は、大学のときの男友達でした。二人で会うと、女として扱ってくれるんですよね。はじめは、お茶だったり、ドライブに行くというプラトニックな関係で満足していたんですが、半年後には体の関係に。求められている!という嬉しさが勝っちゃったんですよね。
田中 私は、結婚して1年過ぎた頃。会社は違うんですが、仕事関係の先輩と関係を持ってしまって。彼にも家庭があったので、W不倫でした。
編集部 きっかけは?
田中 二人で飲みに行った帰りにそのまま…。すごくタイプの人だったので、誘われたときは正直嬉しくて(笑)。私、テレビ関係の仕事をしているので、終電になることも多いし、仕事仲間と飲みに行くことに対しても夫は何も言わないんです。だから、簡単にアリバイを作れたというのもあって。木村さんは、パート勤務ですよね? 浮気相手と会うときはどうしてたんですか?
木村 友達と会うと言っていましたね。あと、パート先の人と関係があったときは、仕事と嘘をついて日中にデートをしていたことも。夫も知っている友人に、アリバイ工作に協力してもらったこともあります(笑)。その子は地方に住んでいるので、その子に会いに行くと言って、浮気相手と旅行したり。
田中 結構アクティブだったんですね! 私は一緒に飲みに行くことが多かったですね。月に1回くらい、そのままお泊まりする関係でした。

感情が一気に冷めた理由。

編集部 浮気がバレそうになったことは?
田中 私はないですね。これも仕事柄ということもあるけど、常に携帯を触っていたとしても、仕事と言えば夫は納得してくれたので。でも、そんなときもこっそり浮気相手とラインしてたんですけどね。
木村 一度だけ、結婚3年目の頃かな。一番長く続いた人のときなんですけど、ちょうど夫ともセックスレスになったこともあって、浮気相手に熱中しすぎたことがあって。私の実家に帰省した際もずっと携帯を握りしめていたので、「最近なんかコソコソしてるんですよね」って、夫が私の母に冗談っぽく話していたのを聞いたときは、ドキリとしました。
田中 結局バレなかった?
木村 はい。でも、電話やラインの履歴は、必ず削除するように徹底。矛盾してしまうかもしれないけど、私はずっと夫のことを愛しているんです。だから、絶対にバレてはだめだと思って行動はしていました。
編集部 夫との離婚も考えたことはない?
木村 私は一度もないです。
田中 私はありますね。関係が長くなればなるほど、浮気相手に気持ちが傾きはじめてしまって。相手にも家庭があるし、いつまで続くんだろうと悩んだりもしました。
木村 本気になっていたんですね。
編集部 でも、そんなに好きなのに、なんで浮気をやめることに?
田中 私の場合は、ある災害がきっかけでした。災害が起きた数日後に、ちょうど彼と会う約束をしていたんです。で、そのままホテルにも行って。普段は絶対見ないのに、彼のスマホが無性に気になってしまって。彼が寝ている合間にこっそり見てしまったんです。
木村 で、どうでした?
田中 その災害が起きたとき、私よりも先に、妻に「大丈夫?」という連絡をしていたのを見つけてしまって。妻との関係は冷え切っているとか、ずっと一緒にいたいとか、今思えば浮気の常套句なんですけど、当時はそれを本気にするほど好きでした。でも、所詮私は二番手なんだとそこで目が覚めたんです。それまで浮気相手に抱いていた愛情が、自分でもびっくりするくらいすーっと冷めましたね。
木村 本気になっていたのなら、結構つらかったですよね。
田中 浮気と割り切れなかった自分が悪いんですが、結局一番じゃないんだと気持ちも沈んでしまって…。
木村 うんうん。
田中 普段通りに暮らしていたつもりだったけど、夫がすぐに私が落ち込んでいることに気づいて、「何かあったの?」って優しく接してくれたんです。裏切っていたのは自分なのに…という罪悪感もあったんですが、私に関心がなさそうにみえて、実はずっと私のことを見守ってくれていたんだって再確認したんですよね。
編集部 夫の愛を感じたということ?
田中 はい。今考えると、浮気していた当時って、夫は私のことに関心がないんだと思い込んでいたんですよね。いくら遅く帰っても心配もしないし、関係性もマンネリしていた。でも、それは私をきちんと信用してくれていたからだって気づけたんです。私が思っている以上に、夫は私に対して実は愛情を示していてくれていて。そこからは、きっぱり浮気はやめました。
編集部 その後の夫婦関係は?
田中 夫の愛情にひとつ気づけたら、不思議とこれまで気づけなかった夫の愛情表現を感じ取れるようになりました。あれも、これも、私のことを想っているからこその行動なんだって。浮気中は私は見落としていたのに…。だからすごく反省しました。夫の愛情表現は不器用だけど、今はすぐに気づけます。多分、それは私の夫への愛情が高まっているのも関係しているのかな。今はまた、夫に恋をしている感覚ですね。