Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

Rethink夫婦の分担 IT企業勤務の夫とネイリストの妻の場合

仕事に家事に育児に目まぐるしい毎日、忙しさにかまけて夫婦のコミュニケーションは少なくなる一方。気持ちもすれ違っていくなかで、「ゴミ出ししかしないくせに」「なんで部屋がこんなに汚いんだ」「夕食要らないならもっと早く言ってよ」等々、喧嘩のきっかけのほとんどは、家事や育児についての不満では? 夫婦仲良くすごすための秘訣は家事分担にある!? お互いに協力しあっている夫婦を取材しました。

「家事は自分が全部やる」くらいの気持ちで

-田中夫妻のDATA-
 35歳(IT会社勤務)
 34歳(自宅ネイリスト)
子ども 6歳(年長)・1歳の兄妹
結婚歴 8年

周囲から「神旦那」と呼ばれる夫がいると聞いて、田中夫妻のお宅へ。どれだけの家事をこなしているのだろう、と期待しながら夫に聞くと、意外にも「たぶん全体の2割くらいしかやってませんよ」という返事。さらに聞くと、妻が自宅で仕事をしているから、どうしても家事を任せがちで、ふだん担当しているのは保育園の送迎や、趣味を兼ねての料理くらいだという。

でも、「大丈夫?」「今日はあんまり家事ができなかったね」と妻を気づかう言葉はしょっちゅう。妻は「実際に家事をするというより、いつでもできるよっていう気持ちや、イヤイヤではなく笑顔で手伝ってくれるのがうれしい」と、気持ちの上で助けられているのだそう。

じつは以前、妻は専業主婦を経験したことが。だが、もともと仕事が好きな妻には合わなかったようで、「これを一生続けるのはちょっと違う」と、夫が妻の仕事復帰を応援するつもりで家事を手伝うように。そのおかげもあって、妻は自宅にネイルサロンをオープン。

「どれだけ大変な家事をこなしているかわかっているから、知らない態度は取れない。いざ手伝うときは、自分で全部やるくらいの気持ちです」と夫。たしかに家事分担って、お互いに責任を持ってこなさないとうまくいかない。やっぱりキモチって大切なんだな〜と気づかされました。

Rethink夫婦の分担
疲れていても「これだけはできる」という料理好き。冷蔵庫にあるものでササッと一品。
Rethink夫婦の分担
ミキサーにかけたニンジンや豆腐などを慣れた手つきでかき混ぜる。
Rethink夫婦の分担
今日のメニューは豆腐ベースのお好み焼き。1歳の子どもの離乳食にも。
Rethink夫婦の分担
「料理は得意ではないので助かります(笑)」と、ごはんを待つ間は子どもの相手を。
Rethink夫婦の分担
妻の仕事を全力で応援! とにかく夫婦の会話が多いのでお互いへの理解も深い。
Rethink夫婦の分担
夫が引き渡してくれた書斎が今ではサロンに。サンプルを作っていると、夫が遊びに来ることも。
掃除全般、洗い物、洗濯は妻の役目。汚れが気になるタイプだから苦ではない。
Rethink夫婦の分担
テレビを見ながら洗濯物をたたむのが至福のひととき。
Rethink夫婦の分担
週末は友人を家に呼ぶことも多く、子どもたちもお客さんとふれあうのが大好き。

声をかければいつでも助けてくれるから、夫の家事はあえて習慣にしていない、というのが田中夫妻流の家事分担。そのスタンスはこれからも変わらないかな、とのこと。なかなか高度な分担術を可能にしているのは、妻が家事をひとりで抱え込まず、上手に頼ることができる姿勢と、夫の理解力と優しさゆえ。「神旦那」と呼ばれるのも納得です。

写真〇松本祐亮 取材・文〇吉田有希