Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

仕事も家庭も全力で楽しむ夫にインタビュー。 Rethink仕事と家族vol.2「環境改革することで、仕事も家庭もうまくまわりはじめる」

日本全国のクリエイターをサポートし、活躍の場を提供する「クリエイターズマッチ」代表の呉京樹さん。そんな呉さんに、クリエイターズマッチを立ち上げたきっかけから、休日はキャンプに行き家族の時間を楽しんでいるプライベートまで聞いてみました。

リアルなコミュニケーションが大切。

この日取材に伺ったのは、引越ししたばかりのオフィス。広々としたワンフロアで、打ち合わせスペースやおしゃれなカフェスペースなど、気持ちよく働ける仕掛けがそこかしこに。

「前のオフィスは増床を繰り返しやってきたので、フロアが分かれていたんです。でも、それだと社員と顔を合わす時間が少なくなってしまいました。今回引越すときにこだわったのはワンフロアだということ。いつでも全員の顔が見えるようにしています。社内ミーティングスペースも多く作り、いつでも打ち合わせや休憩ができるようにしました。すぐにコミュニケーションがとれることを大切にしたいんです」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ゆったりとしたソファが置かれたミーティングスペース。いつでも社内ミーティングができるようになっている。

気持ちのいい光が降り注ぐ窓際には、ゆったりとしたソファが並べられ、打ち合わせをする社員の人々もどこか楽しそう。そんな風に、リアルなコミュニケーションにこだわるのは、呉さんのある経験から。

「以前、ゲーム会社にいたときなんですが、席が隣でもチャットで会話をするのが当たり前の状況だったんです。チャットって便利なんですけど、文字だけだとこじれてしまうこともある。顔をみて話せば解決することがあると思い、改革をしていきました。そうすると、社内の空気が明るくなったとそのときの社長から言ってもらえたんです。
僕自身、社員とのコミュニケーションをチャットですることもあるけれど、きちんと目を見ながら話し合うことはずっと大切にしています。だから、クリエイターズマッチでは、地方のクリエイターさんともきちんと対面するようにこだわっているんです。そうすれば、熱量も伝わるし、お互いに相乗効果があるんですよ」

「JT Rethink PROJETCT」が協賛している「Rethink Creator PROJECT」でも、とにかくリアル教育にとことんこだわわりたいという思いから、地方セミナーにも講師を派遣。きちんと対話をしながら、交流を深めている。そもそも、呉さんがクリエイターズマッチを立ち上げたきっかけとは?

「もともと自分がクリエイターというか、ものづくりをずっとしてきたので、デザインに興味がありましたし、デザイナーという仕事に価値があると思っているんです。でも、日本ではあまり評価されていない部分があり、デザイナーさんは時給単価も安く、どうにか救う手立てがないのかなと思ったのが、会社をスタートするきっかけでした」

家庭にも環境改革は大切。

地方のクリエイターを発掘するという呉さんのプロジェクトは、年々注目度を増し、現在では行政の推奨が得られるまでに。仕事も家庭も充実している呉さんだけれど、全てが最初から整っていたわけではないと振り返ります。

「創業時は忙しく、朝早くに出て深夜に帰宅。当時は会社の近くに住んでいて、近いからこそずっと会社にいるという生活でした。でも、それはあまりよくないことだと思い、子どもが幼稚園に入るときに環境改革をしようと思い、引越しをしたんです」

都内ではあるものの、自然も多い住宅地の一軒家に引っ越したという呉さん。仕事柄会食も多いため、朝の時間を大切にしている。

「平日の夜は家族との時間は少ないんですが、朝ごはんだけは絶対に家族でとるようにしています。7時には起きて、7時半からみんなで会話をしながらごはんを食べる。8時には子どもを送って出社します」

平日の朝の時間だけでなく、休日も家族の時間に。

「子どもが携帯やゲームを持つと、ずっとそればかりやってしまいますよね。ここ3年くらいは、キャンプに行くようにしているんです。ゲームは家に置いていっていたら、最近ではテレビゲームから、オセロや将棋などに子どもたちもシフト。これならキャンプ場でもできますしね。キャンプに行くと、一日中献立を考えたり、薪割りをしたりと、やらないといけないこともたくさんあり、話す時間も必然的に増えるんですよね。家族全員の楽しみになっているので、子どもたちから“次はあれがやりたい”と、普段からの会話も増えました」

また、子どもたちだけでなく、妻との時間も大切にしている呉さん。月に一度、野外活動に子どもたちが参加する日だけは、夫婦の時間にあてている。

「子どもたちが野外活動に参加し始めて6年目なのですが、妻と丸一日一緒にいる時間が増えましたね。子どもたちのことを話す時間がしっかりできて、すごくよかったと思います。子どもたちを朝見送ったら、朝ごはんを食べに行ったり、趣味のガーデニングのお店に行ったり、ランチをしたりしています。
時間はしっかりと作らないといけない。みなさんもそうだと思いますが、妻と急に二人きりになると困りますよね(笑)。1年に1度だと何をしていいかわからないけれど、月に1度など、ルーティン化することにすると、特別なことではなくなるんです。夫婦の時間で悩んでいる人には、キャンプと子どもたちの野外活動をおすすめしています」

環境改革は家庭だけでなく、仕事の場でも行なっている呉さん。オフィス環境だけでなく、働き方にも注力してきた。

「昔はずっと仕事ばかりして、家でも仕事をしていたけれど、家にはパソコンを持って帰らないと決めたんです。業務時間外はできるだけ仕事をしないようにも、会社でも話しています。残業を減らす、業務時間外は会社の電話も留守電に。最初はびっくりされましたけれど、そうすることで仕事により集中できるようになりました」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
まるでカフェのような休憩スペース。社内の懇談会を開くこともあるそう。

やるかやらないかだけ。

仕事も家庭も、意欲的に改革をしていった呉さん。実践するには難しそうに感じてしまうけれど、「やっていることの難易度は高くない」と呉さんは話します。

「ただ、やるかどうかだけです。楽しんでできるかどうかだと思いますよ。僕、昔はレストランで働いていたこともあって、料理は好きなんです。掃除も昔から好きだから、家庭でも楽しんでやっている。あと、大切なのは習慣化することですね。
例えば金曜の夜、妻も疲れて子どもたちと一緒に寝ているんですが、散らかった部屋を僕が帰宅して片付ければ、気持ちよく土曜日が迎えられますよね。だから、妻には金曜は休んでいいといっているんです。そうやって、お互いが楽しみながらできることをするのがいい関係を築くコツかもしれませんね」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
社員とのコミュニケーション同様に、家族との会話も大切にしている。

何か問題や疑問に思ったことがあれば、すぐに行動に移してきた呉さん。そうやって一歩ずつ改革していくことが、仕事だけでなく、夫婦の関係でも必要なのだと今回のインタビューで学びました。そして、「お互いができることを楽しみながらする」「習慣化する」というコツも、すぐにでも実践したくなりますね。そして、クリエイターズマッチの今後の活動も、これからますます楽しみです。

クリエイターズマッチの活動はこちらから!
https://c-m.co.jp/

呉京樹(ご・けいじゅ)さん
クリエイターズマッチ代表取締役。マンションの現場監督、靴職人、ゲーム、映像、WEBなどこれまで様々なものづくりと向き合い、日本のクリエイターの価値を高めたいという思いから2007年にクリエイターズマッチを創業。地域のクリエイターの発掘・育成に勤めている。