Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

世界の夫婦事情を調査。 「夫」「夫婦」としての理想形!? 台湾人男性が妻を大切にする理由【前編】。

タピオカミルクティー、台湾発セレクトショップ「誠品生活」のオープン…、日本では空前の台湾ブーム。同時にウワサで聞くのは台湾人男性の評判。ジェントルマンで優しくて、怒ることがほどんどなくて、女性を大切にしてくれる。そんなウワサもあり、今、結婚相手として台湾人男性を探す日本人女性も少なくないとか。

そんな素敵なら、本当のところが知りたい! ということで、今回は本Webディレクターの安田が台湾に飛び、台湾人男性の夫をもつ現地ライター近藤弥生子さんにインタビュー。聞いているだけで、ドキドキが止まらない♡

息子がきっかけを作った夫との恋。

安田 じつは、近藤さんとは15年前に日本の雑誌でお仕事をご一緒していたので、とても長い仲で。まさか、台湾で結婚して台湾に住むとは思っていませんでした。

近藤 安田さんとは長いですね。台湾に駐在していた日本人男性と一度目の結婚をして出産。長男が生後10か月で別居、2歳で離婚して、その後台湾人男性と再婚し、今年、第2子を出産と怒涛でした。

安田 今のご主人とはどんな感じで知り合われたんですか?

近藤 台北でWeb企画プロデューサーをしていたころ、彼氏を探している女友達に紹介したのが、仕事で営業に来ていた今の夫。現地には親戚もいなくて、私は子連れで食事に参加したのですが、彼が予約してくれたレストランはレゴレストラン。とても気づかいのできる方だと思いました。

安田 優しいですね。そこまで気の回る男性ってなかなかいない!

近藤 そこで三人でお話をしたのですが、友人は彼に対してピンとこなかったみたいで(笑)。その帰り道、私と彼の家が同じ方向で一緒に電車に乗ったのですが、なぜか息子が突然私と彼の手を繋がせたんです。そのとき、ビビビッと電流が流れたようにお互いを異性として意識しはじめました。

安田 うわっ!ロマンティック。しかも、息子さんすごい!

近藤 私は息子のいるシングルマザーだったし、まさか自分が恋愛対象になるとは思っていなくてびっくりでした。今でも彼とは「息子がキューピッドだね」と話しています。

今の夫と長男2
現在の夫と、キューピットになった長男。

生理休暇も当たり前の社会。

安田 ここまで聞いただけで、優しそうなご主人ですが、一緒に暮らしてみていかがですか?

近藤 台湾も昔は男性が強い時代もあったそうですが、現代では平等だという考えの男性も多いようです。家庭では女性を中心に回っているので立場が強く、男性は女性に優しいことが多いです。男性が女性に優しいと、社会的にも優しくなるのかもしれないと、台湾に住んで感じています。

安田 例えばどんなことでしょうか?

近藤 日本だと女性が生理になったと、会社などで伝えるのはなかなか恥ずかしくてできないと思いますが、台湾だと公の場で「今日生理が来たので休みます」と堂々と生理休暇を取得できることがほとんどです。

安田 そうですね。やはり、日本ではなんとなく言いづらい雰囲気がありますよね。

近藤 またプライベートでは、生理が来ると、彼氏や同僚の男性が、チョコレートやココアを差し入れしてくれることが普通にあります。

安田 そういえば、先日台湾のドラマを見たときに、彼が彼女のために生理用品を買って自宅にキープしてあるのを見て驚きました。

近藤 また、私は台湾で2回出産していますが、驚いたのは産婦人科には旦那さんもほとんど付き添いで来ていたこと。母親教室にもほとんどが二人で参加していました。

安田 うちの夫は、妊婦検診に1回来ただけでした…。

近藤 産後、赤ちゃんの検診や病気にかかった時など、病院にも夫婦で来ていることも多く、夫も「子どもは二人の大切なことだから、できる限り行きたい」と言ってくれます。「あなたの有給が減るから私一人で大丈夫だよ」と断っていますが(笑)。

家族を一番に考える台湾人。

安田 なんと素晴らしい! それが一部の男性ではなく、多くの男性が自然にやっていることだと思うとびっくりします。ちなみに、台湾人男性と結婚して良かったことはありますか?

近藤 とはいえ、かなり個人差があるのでひとくくりには比べられないのですが、「ほとんどの台湾人は男女ともに家族を大切にする」というのは言っていいと思います。ただ、後から気が付いたのですが、おそらく「台湾が家族を大切にする環境なのではなく、日本が家族より仕事を優先することが美徳(雰囲気がまだ残っている)」のではないかなと感じています。

安田 確かにそれはありますね。対外的にも家族よりも仕事を一番に考える(フリをする)という風潮は、今でもある気がします。

近藤 台湾でも昔は日本と同じように、家族のことよりも仕事優先という雰囲気はあったようなんです。ただ、今はほとんどなくなっていて、家族のために仕事を休んだり、やめたりすることは当たり前のようにあります。むしろ「それが許されないようなブラックな会社には勤めたくない」という意思がはっきりしているように思います。

安田 こんなに近いのに、ぜんぜん違いますね。

近藤 ただ、家族を大切にするので、嫁姑問題は日台国際結婚カップルにも存在しているのは事実。それだけが理由ではありませんが、日台国際結婚カップルの離婚率は高いようです。先輩たちの話を聞いて勉強させていただいておりますが、私も気が抜けません。

安田 なるほど。良い面と悪い面、両方あるということですね。

プレス発表も子連れで招待してくれる台湾
プレス発表の場も、子連れで招待してくれる台湾。

後半へ続きます。

近藤弥生子さん
草月藤編集有限公司(So Getsu To Editing Co., Ltd.)主宰。
1980年福岡生まれ。2011年より台湾台北在住。現地のデジタルマーケティング企業勤務を経て、2019年3月に草月藤編集有限公司を設立。日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作ディレクションを行う。ライター、編集としても活動中。
プライベートでは二児の母。台湾での出産・育児、シングルマザー・再婚経験や台湾での生活を綴ったブログ「心跳台灣」を運営。雑誌「&Premium」内のコラム「&Taipei」を担当。
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