Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

婚活分析アドバイザーに聞く。 修復不可能になる前にズレを解決。夫婦生活を長続きさせる“秘訣”とは?

今や3組に1組の夫婦が離婚する時代。しかし当たり前のことですが、始めから離婚しようと思って、夫婦になる人はいません。この人となら上手くやっていける、添い遂げることができると思って結婚する人が大半だと思います。

しかし一緒に生活を続けていくうちに、ズレが生じ始め、いつの間にか修復不可能な状態になっていたなんて話はよく聞きます。しかしこれは夫婦生活を続けていくためにすべき “あること”を怠っているからと、結婚相談所「ganmi」の代表で、婚活分析アドバイザーの三島光世さん。恋愛相談だけでなく、数多くの夫婦の悩みに応えてきた三島さんに、夫婦生活を長続きさせる秘訣を聞いてきました。

完璧な妻を目指して、
頑張り過ぎてしまうのは危険。

編集部 夫婦生活を続けていると、夫婦間でズレが生じるのは仕方のないことなのでしょうか?

三島さん そうですね。別々に暮らしてきたふたりが一緒に生活するわけですから、ズレが生まれるのは仕方ないことです。特に女性は幸せになりたい願望が強いので、理想の家族を作ろう、完璧な妻を目指そうと頑張り過ぎる節があります。家事も育児も完璧にこなそうとして、自分のルールを作りますが、そのレベルを旦那さんにも無意識に求めてしまっているんです。旦那さんが手伝ってくれてもちゃんとできていなくて、イライラしたり、不機嫌になったり…。

編集部 たしかにそうかも…。食器を洗ってくれても、洗い方が雑だったりして、なんでこんなこともできないんだろうって思うことあります。

三島さん ですよね。でもそれはあなたが完璧を求めすぎてしまうから。旦那さんは何も雑な仕事をしようとは思っていないんです。でも妻は、中途半端な夫をできない人と判断してしまっているんです。これもひとつのズレですよね。生活をしているとこんなズレがどんどん生まれ、それが積もり積もって不満になるんです。でも、それを旦那さんに上手く伝えられない女性が多い。

ズレを乗り越えるには
“交渉術”を身につけること。

編集部 夫からしたら、「なんでイライラしているんだろう」と思っているかもしれないですね。

三島さん そう。あなたが、ちゃんとその不満を主張できていないからです。だからと言って感情的になったり、ネチネチ言ってはダメ。例えば食器洗いなら、「もっとちゃんと洗ってよ!」と言っても、彼の中ではちゃんと洗っていると思っているので反論してくるし、できない夫のレッテルを貼られたと思ってますますやることをやめてしまいます。

編集部 では、どうしたらいいのでしょうか?

三島さん 主張と言っても、こちらの思いを一方的に押し通すのではなく、相手の気持ちを察しつつ、わかりやすく伝えることで相手を納得させる、“交渉術”を身につけることが大事です。女性は割と交渉下手な人が多いのですが、男性と渡り歩いていくためにも交渉できるようになれば、夫婦生活がすごくラクになります。

上手な交渉をするには、
言い方とタイミング。

編集部 たしかに「男性は論理的、女性は感情的」と言いますものね。感情的にならずに交渉するにはどうしたらよいのでしょうか? LINEなど、メールで伝えることは有効でしょうか?

三島さん メールやLINEはダメ。男性は文章をちゃんと読まない人も多いですし、あなたの真剣さが伝わらないから。

編集部 直接伝えないとダメなんですね。

三島さん 交渉する時に一番に考えることは、言い方とタイミングです。ネチネチ言ってはダメ。余計な火種をまき散らす可能性があるし、キリがありません。そしてイラっとしても、その時は一度持ち帰り、自分の気持ちを整理してから交渉の場を設けること。その時は、相手の都合や気持ちも推し量ること。自分の思いをわかってほしいと主張ばかりするのではなく、時に相手を褒めたりしながら、自分のためではなくふたりの共同生活をより良いものにするための交渉をしてみるのはいかがでしょうか。

編集部 なるほど、飴と鞭を使い分けるんですね。

三島さん 特に近しい関係になると意地の張り合いになることが多いのですが、素直になって相手に頼ったり、甘えたり、時にはぶりっ子してみるのもアリ! 夫に頼れないのは、負けたくないという想いがあるから。でもそれを変えていかないと、夫婦生活は長続きしません。あと感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。

編集部 感謝の気持ちですか…。家族だとおざなりにしがちですね。

三島さん 家族になればいろんなことが起こるのは当たり前。それを一緒に乗り越えていくのが夫婦です。相手を敬い、感謝することも必要です。交渉の場を設けるのが難しいなら、年1回など、期間を決めて定期的に話し合うことを提案してみては? あの時は大変だったけど、あの時は楽しかったなど、この1年どんなことがあったか振り返りながら、意見を交わすんです。今思っていることを伝えながら、相手の要望も聞いてみる、ギブアンドテイクですね。前向きな話し合いこそ、夫婦生活を長く続けるためのコツです。結婚したから幸せな毎日が送れるなんて、そんな短絡的なことではありません。人生は常に試されていて、波もある。それをふたりでどう乗り越えていくかが大事です。

三島光世さん
結婚相談所「ganmi」代表。
短期大学卒業後、大手メーカーへ就職し、さらに化粧品会社から結婚相談所へ転職。きめ細やかなサポートとノウハウを身につけ、中規模結婚相談所にて1年で成婚率No.1アドバイザーに成長。その後、独立。独自の視点から情報を分析し、婚活界注目のアドバイザーとして、テレビや雑誌など各メディアで活躍中。著書『『普通』の結婚が、なぜできないの?』(WAVE出版)がAmazon売れ筋ランキング結婚部門で1位を獲得するほど人気を呼んでいる。