Rethink 夫婦の時間 二人のこと、もう一度。

今の時代に合う夫婦のカタチ。 約1000人の夫婦を視てきた占い師・ 砂利さんが語る、夫婦のあり方とは?

今回は、多くの著名人にもファンが多く、全国各地を回りながらあらゆる夫婦の悩みを聞いてきた占い師・砂利さんに、多様化してきている現代の夫婦や家族のあり方を教えていただきます。カウンセラーのように、さまざまな夫婦の悩みを聞いてきた彼女は、夫婦関係のアドバイスもピカイチ。そこで、今までの相談を踏まえて、スピリチュアルな視点からみた「夫婦の意味」について語ってもらいました。

編集部 理想の夫婦像を思い描きながらも、長く寄り添うなかで浮上してくる夫婦間の問題。結婚している女性のほとんどが抱える悩みですが、砂利さんはそもそも“夫婦”って何だと思いますか?

砂利さん 今は価値観が多様化していて、ライフスタイルもさまざまなので、夫婦のあり方もひとつではないというのが正直なところです。昔はみんなが同じ「理想の夫婦像」を思い描けたかもしれないけれど、今はそうではない。求めるものによって、目標値も行動も変わってくると思うんです。実は、地域によっても“そもそも論(常識)”が違うんですよ。

編集部 地域によって常識が違うとは!?

砂利さん 私は、北は北海道から南は沖縄県まで、全国各地を回っているのですが、相談の主題ひとつとっても、面白いほど顕著に県民性が出るんです。例えば、鹿児島県の女性はハートがオープンな人が多い。だから、既婚者でも恋愛相談をよく受けます。

編集部 そうすると、アドバイスの方向性も地域によってかなり変わりますよね。

砂利さん そうなんです。ただ、共通して言えるのは、自分の理想を具体的に認識するべきだということ。今の時代だと、動画が共通言語としては分かりやすいのでは。まずは、旦那さんとどんな関係でいたいのか、映画やドラマの中から、理想の夫婦像を探してみるといいでしょう。それから、そのためにどうすべきかを具体的に考えていくと、自然に道筋が見えてくると思いますよ。

編集部 例えば、ずっとカップルみたいな関係性でいたいとしたら?

砂利さん 母親の自分をできるだけ見せないことですね。子育てが大変で、化粧をする暇もないという方はたくさんいらっしゃると思いますが、バタバタしている姿を隠し、スマートにやり過ごし、男女としての意識を互いに失わないことが重要。互いに尊敬できる関係性でいることが大切ですね。とても努力のいることですが…。

編集部 一緒に住んでいると、なかなか難しそうですよね。

砂利さん 例えば、セックスレスに悩んでいる女性から相談を受けることも多いのですが、そういう場合には、服装やメイク、立ち居振る舞いを女性らしく整えるようアドバイスします。その状態をしばらく続けていただいた結果、「子どもができました!」とご報告いただいた方もいらっしゃいましたよ。

編集部 ステキなエピソードですね。ただ、現実的には、一生を同じ人と添い遂げるのって、正直難しかったりもしますよね…(涙)。

砂利さん それはそうだと思います。寿命も昔より倍ほど長くなっていますし(笑)。いないわけではないけれど、いわゆる純愛を貫いている夫婦って2000組に1カップルくらいかもしれないね。人によって考え方は違うと思いますが、私は現代人の運命の人はひとりではないと思っているんです。例えば、「旦那さんとの関係性がうまくいっていないとしても、旦那さんを介して出会った義母や親戚との関係性が素晴らし過ぎて、その関係性を失いたくないから離婚はしたくない」というお話もよく聞くのですが、それも、ある意味“運命の出会い”のひとつだと私は考えます。そういうコミュニティが本来の家族以上の家族らしい関係になり得る場合もあるので。ぜひ、視点を変えてみてください。ひとつの夫婦像や家族像に囚われない方が、今の時代には合っていると思いますよ。

編集部 今の時代には、離婚という選択肢もありますよね。砂利さんは離婚に関しては、どう思われますか?

砂利さん それは、アリだと思います。離婚して一人になると、相手に対して抱く「やって欲しいのにやってくれない」という感情が「育てていくためにどうにかしなくちゃ」という風に、責任の捉え方が変わるんですよ。それって自活力がつきますし、そういう時期を経験した後の再婚は、きっと素晴らしいものになるでしょうね。

編集部 逆に子どものために離婚しないという考え方もありますよね?

砂利さん その場合は、例えば旦那さんを稼いでくれる人だと割り切って、育メンを強要しないなど、自分の中で折り合いをつけるといいかもしれませんね。そういった相談を受けたときには、“週末だけはパパが子どもの面倒をみる”など、家庭内ルールをしっかりと決め、役割分担を明確にすることをすすめるケースが多いです。特にプライドが高い男性は、約束したことは守れる生き物なので。育メンって響きはいいのですが、子ども目線で考えると、パパが何でもしてくれるものだと勘違いするケースもあり、下手するとママは何もしない、何もできない人と思われることもあるんですよ。子どもって意外と見ているからこそ、お互いの役割を明確にする方がいいと思います。

編集部 なるほど、そんな不本意なレッテルを貼られないためにも、家庭ルールを決めて、うまくやることも必要かもしれませんね。

砂利さん そうですね。最初にも言いましたが、答えはひとつではないので。人間って色々な家庭の内情を知ることで心が軽くなる生き物ですし、包み隠さず意見交換できるママ友を作るのもオススメです。

今回は、砂利さんがこれまで相談を受けてきた方々のお話を中心に、いろんな夫婦のあり方をお聞きしました。夫婦のあり方って本当にさまざま。まずはいろんなサンプルを見ながら自分の理想像をクリアにし、納得できる落とし所を見つけることで、悩みを解決するための糸口を見つけてください。

またインタビュー中に、「映画やドラマの中から、理想の夫婦像を探してみるといい」という砂利さんのアドバイスがありましたが、『Rethink 夫婦の時間』では、夫婦で見るべき映画をピックアップした「244 CINEMA」も配信中。初回のテーマは、夫婦喧嘩の後に見るべき3本。いろんな夫婦たちが出てくる映画をご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

砂利さん
サロン「砂利庵」主宰。20代で福岡を拠点に占い師としてのキャリアをスタート。現在は東京を拠点に、全国各地で悩める人を救っている。https://www.jari1985.com/